前回、姿勢に関する情報を少しお伝えしました。その続きです。
姿勢を決めるファクターのひとつに遺伝的要素が挙げられますが、
これは色々な意見があるもののまだ完全には解明されていません。
体型、骨、関節、臓器等が遺伝的要素が関係しているとは言え、それが姿勢にも直接関わっているのでしょうか?…
小さい頃から、両親や身近な人の姿勢や素振り 身振りを知らず知らずに真似る事や脳にインプットされる事によって、作られていくという見解もありますが、正しいとは言えません。
習慣やライフスタイルは、仕事内容や足組み、さてまた鞄の持ち手等、比較的分かりやすい事です。
子供についても、勉強時やゲーム時の姿勢、行っているスポーツも関係しています。
人は年をとるとどうしても背骨や関節の変形や柔軟性の低下が多少なりとも起こり、姿勢が悪くなっていきます。
ただし、規則正しい生活や適度な運動、心掛けにより素晴らしい姿勢をされている方もたくさんおられます。逆に小さい子供達は、真っすぐな姿勢を持っています。
胸は持ち上げられ、背すじは真っすぐ伸び、頭も前に出ていません。そのまま深くしゃがみ込んだまま何の問題もなく、虫や植物を観察している子供の姿を見た事がありませんか?
では、性格や心理というものが姿勢にどう影響するのでしょうか。
単純に「肩を落とす」という言葉にある様に、悲しみや悩みは身体を縮めます。頭が垂れ、肩が前方に落ちます。
エネルギーが内側に向いて行きます。
その反対に喜びや楽しみは心を開かせ、身体を伸ばし、胸が起き上がって来ます。
そして、消化器官の状態がどう姿勢に影響するのか?…というのは、前回の腹部の絵でご覧頂いたものにもあるように、
特に最近は、「腸」にフォーカスされたダイエットや健康に関する書物がたくさん出ています(例:腸内洗浄、酵素飲料、ファスティングなどがその例です)。
腸の働きが悪いと、お腹周りの脂肪のつき方にも影響があるのでは?と考えられます。
元々から姿勢や腸が悪いので、それに合わせた脂肪のつき方をしたのか?、さてまた脂肪が付いてきたからバランスを取る為に、姿勢が悪くなったのか?…鶏と卵の様な関係です。
いずれにしろ、お腹周りは大切な臓器があるので、それを守る為、安定性のため、つまり脊柱以外の骨がお腹周りにはない為、筋肉の薄い方は安定性が必要なのです。
他にも、お腹周りは生活の中で動かしにくい部位であるので活性化されにくいなど、色々な見解があります。
とりわけ、お腹にだけ脂肪が付いているとおっしゃる方も多いのですが、二の腕の裏や肩甲骨の下あたりを指でつまんでみて、ぷにっとつまめたら、それは全身にも結構付いているんですよ(笑)
最近なんかお腹周りに付いて来た…とおっしゃる方は、出来るだけ早く対処して下さいね。お鍋のお焦げと同じで早く対処すれば、早く落ちると思います。
ということは、遅くなったら?…